PostgreSQL9.6の新機能
日本PostgreSQLユーザ会 高塚 遥
PostgreSQL 9.6 は 2016年9月にリリースされました。本記事では、PostgreSQL9.6 の新機能の概要と外部参考資料の紹介をいたします。
9.6 新機能の概要
9.6では多数の性能改善、機能拡張が行われています。主要な点を以下に挙げます。すべての変更点は9.6のリリースノートに記載されています。
主な性能改善、機能拡張としては以下があります。
- シーケンシャルスキャン、結合、集約のパラレル実行に対応しました。
- XID周回対策のための VACUUM で XID凍結済みの部分を省略して実行できるようになりました。
- 同期スタンバイサーバを同時に複数持てるようになりました。また、スタンバイへの WAL適用までを確認する同期モードが追加されました。
- 全文検索でフレーズ(隣接した複数語)の検索に対応しました。
- postgres_fdw がリモートでの結合、ソート、UPDATE、DELETE に対応しました。
- 多CPUサーバでの性能スケーラビリティが改善しました。
外部リンク
PostgreSQL 9.6 新機能の総合的な参考資料としては、以下があります。
- PostgreSQL 9.6 新機能検証結果 (日本ヒューレット・パッカード株式会社)
- PostGreSQL 9.6 検証レポート、リリース情報 (SRA OSS, Inc.)
(2016年10月2日公開)